新しく生地を織っても、ボカシのタイプを新しくしても
此方が思っているほど、お客さんの反応は鈍く
気が付いて頂くまでに半年くらいの時差がある
気長に待つ商売だとつくづく感じています。
『絹あそび』の認識として
【ちりめん細工作家】とは、
「新しい色、ボカシを見て、
制作される作品が次々と湯水の如く湧いてくる。」って思ってました。
でも、実際にはそうで無かった。
僕が面白いと思っていても、お客さんにはただの変わった染と云う認識で
新作の創作意欲に繋がるわけでもないみたいだ。
まぁ『絹あそび』が【ちりめん細工】を制作している訳ではないので
作り手の気持ちが判って染めている訳でもないし
「こんなので創ったら面白いだろうなぁ~」って
思いだけで染めているモノだから
多少の意思疎通もあるのかもしれない。
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つい先日の話ですが、
「来年の干支(鳥)を作りたいのだけれど、【白】では面白くないし
何かないですか?」って問い合わせが数件あった。
≪白鳥≫≪鶴≫≪サギ≫≪ニワトリ≫など【白色】
≪からす≫≪黒鳥≫の【黒色】
≪鳥≫と云えば【白色】【黒色】って認識は間違いではないが、
作り手の全員が【白色】や【黒色】ってのは、
一つ作る分には良いですが、
いくつも同じ物をってなると
型にハマっててホントに面白くないし、気色悪く感じる。
自由に色彩色を使うのも面白いと思う。(見飽きるかもしれないが)
で、お客さんに提案したのが
この三色
≪幸せの青い鳥≫
鮮やかな【青色】、淡い【青色】で作られても良いのかなぁ
渋みのブラウン
アクセントに【黄色】など明るい色を入れて作品が暗くならないようにアレンジ。
≪火の鳥≫半年前に染めたボカシ。
イベントに持って行っても反応は鈍く、やっと日の目を見る。
≪動物もの≫≪植物もの≫に関してもそうですが
つねに使い易さと、一歩先のモノを染めるように心がけていますが、
いつも、いまいちの反応
まぁ~いつものように気長に待つことにします。
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